- 弓の毛替えはどのくらいの期間で必要になりますか?また、毛替えが必要だと判断する基準は何かありますか?
- 最低年に1回を目安としておすすめしています。弓の毛には馬の毛を使用しており、見た目が綺麗に見えたとしても徐々に劣化していくものです。弦への引っ掛かりが悪くなる場合もあります。
- 毛替えにかかる時間を教えてください。
- 弓の構造に問題がなければ1時間ほどで仕上がります。
- しばらくしまっていた弓の毛が切れていました。原因は何でしょうか?
- 何もしていないのに切れてしまっている場合は、虫に食べられてしまっている可能性が高いです。
ケースにも虫が住んでいるため、ケースの買い替えが必要になることもあります。
- 弓の毛の種類によってどのような違いがありますか?
- 太さやしなやかさ、なめらかさなどの違いがあり、それによって弾いた時の摩擦具合(引っ掛かり)や毛を張った時のテンションのかかり具合、音色などに違いが出てきます。
当店で取り扱っている毛の種類はこちらからご覧いただけます。
- 松脂に使用期限はありますか?
- 色々な諸説はありますが、弊社社長は「松脂の劣化は考えにくい」と申しております。
ちなみにチェロ弾きの社長は100年程前のビンテージ松脂を使用しています。
- 弦の張替えはどのくらいの期間で必要になりますか?また張替えた方がいいと判断する基準は何かありますか?
- 弦のほつれやサビがあったら交換が必要です。また、使う頻度にもよりますが、音が響かなくなってきたと感じたら交換をお勧めします。できましたら数か月~半年に1回は交換すると良いコンディションが保てます。
- 弦の張替えはお願いできますか?
- 無料で張替えを行っておりますので、お気軽にお声がけください。
- 駒の角度が変わってきてしまいました。
- 駒は接着されているわけではないため、糸巻きでの調弦により駒が反ったり傾いたりしていきます。限度を超えると駒が倒れてしまい、楽器本体に傷や割れが入る恐れがあります。当店では駒の角度や位置の調整を無料で行っております。駒の具合によっては駒交換(有料)が必要になる場合もあります。
- アジャスターが硬くなってしまいました。
- グリスなどを塗ると回りが良くなります。
- 弾いている時に雑音のような音が混ざってしまいます。
- ノイズの原因は様々です。楽器のパーツ(ペグ・テールピース・エンドピン等)が原因の場合や、楽器本体(接着の剥がれ・割れ等)に原因がある事もあります。音色や雑音が気になる際にはお気軽にお問い合わせください。簡単な点検やチェックは無料で行っております。
- 無料点検にかかる時間はどのくらいですか?
- 点検自体は10分前後で終わる事が多いです。修理が必要な所が見つかった際には、その修理にかかる費用やお預かり期間についてご案内させていただきます。
- あご当てやテールピースの素材の違いは何ですか?
- 弦楽器に使用されるフィッティングパーツの素材は大きく分けて3種類ほどあります。
エボニー(黒檀):硬く重い材木です。寿命が長くしっかりとした張りのある音色になります。
ツゲ:見た目が美しく、柔らかくて軽いのが特徴です。寿命はエボニーに比べると短いですが、古い楽器との相性が良いです。
ローズウッド:エボニーとツゲとの中間的な材木です。
- どんな保存環境が理想でしょうか?
- 人間が不快な環境は楽器にとっても好ましくありません。ケース内部でも、赤外線はケースを通過してニスに影響を及ぼすため、直射日光にあたらない所に保管し、適度に空気が流れていて、冷暖房の風が直接吹き付けない所に置いてあげてください。
- 量産の楽器と職人さんの楽器にはどんな違いがありますか?
- 弦楽器は古くなると価値が上がり、価格も高くなる、音質も良くなるという認識がありますが、実は量産楽器と完全手工品では全く逆の評価になっていきます。
量産楽器は初めて販売された時が一番価格が高いです。
一方職人による完全手工品は一概には言えませんが、製作されてから年代が経つと価値が上がり、製作家が亡くなられると更に価値が上がります。職人が製作する弦楽器には骨董品の付加価値が生じてきます。